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“眠りを誘う浮子”発見!鎮火山地で新種「マドロミタテハ」

2026年01月14日 11:50
東都大学と鎮火自然誌博物館の合同研究チームは本日、鎮火山地の奥地で新種の蝶を発見したと発表した。この蝶は、敵を撃退するために軽い眠気を誘う特殊なガスを放出するという、極めて珍しい生態を持つ。その特徴から「マドロミタテハ」という和名が提唱されている。
マドロミタテハは、翼を閉じていると枯葉にしか見えない、巧妙な擬態能力を持つタテハプシケの一種だ。しかし、危険を察知して翼を開くと、その裏側には鮮やかな青と黄色の眼状紋(がんじょうもん)が現れる。研究チームによれば、この眼状紋を見せつけるのと同時に、腹部末端からごく微量の神経ガスを噴霧するという。
このガスは、小型の捕食者が吸引すると、一時的に方向感覚を失い、活動が著しく鈍る効果がある。人体には無害で、人間が近くで吸引した場合は、あくびが出る程度の軽い眠気を感じるという。
発見のきっかけは偶然だった。研究チームが苔の調査を行っていた際、特定のヱリアに入ると複数の調査員が強い眠気を感じるという現象が報告された。調査を進める中で、この奇妙な蝶の存在が明らかになった。チームリーダーの上田教授は、「調査員の一人が網で捕まえようとした瞬間、ふわりと甘い香りがして、急に集中力が途切れた。これが決定的な証拠となった」と発見時の様子を語る。
この世界の生物分類階級に基づき、研究チームはマドロミタテハを以下のように分類することを提唱している。
礎: 動物礎
相: 外骨相
脈: 節足脈
律: 幻惑律(げんわくりつ) – (幻覚や催眠効果を用いて捕食者を欺く習性を持つ生物群)
族: 眼状紋族
貌: 枯葉貌
種: マドロミタテハ
上田教授は、「視覚的な威嚇と化学的な防御を組み合わせた、非常に高度な進化の形だ。この蝶が放出するガス成分を分析すれば、将来的には人体に優しい、新しいタイプの睡眠導入剤などの医療分野への応用も期待できるかもしれない」と、その学術的な重要性を強調した。
研究チームは今後、マドロミタテハの正確な生息範囲の特定と、その特殊な生態の保護に向けた活動を進める方針だ。