義体と脳の接続切断:商業施設でテロ、死者13名 被害者続出
2026年01月14日 14:21
本日未明、東公都・第参制御区にある大型商業施設「セントラル・アトリウム」のメインロビーで、催涙ガスと同時に特殊なサイバーウイルスが噴射されるテロ事件が発生した。このウイルスは、身体拡張者の義体と脳の接続を一方的に切断し、機能を停止させるという極めて悪質なもので、死者13名、体死者28名、重軽傷者56名という甚大な被害が出た。
実行犯は「人類解放同盟」の構成員か、現場で拘束
捜査当局は、テロ実行直後に現場で催涙ガス散布装置を所持していた人物を拘束した。この人物は、過激な原生主義組織「人類解放同盟」の構成員であると見ている。彼らの標的は明確で、買い物のために施設を訪れていた義体化を施した不特定多数の市民であった。
体死者となった被害者の多くは、心臓や肺などの生命活動に必要な器官を義体化していた人々だ。ウイルスの作用により義体の機能が切断されたことで、現在、緊急救命措置が進行中だ。一刻を争う救命活動が求められる中、蔵狩義工国式会社の専門チームが緊急搬送し、義体の取り替え作業を急いでいる。
AI監視の限界を露呈
この事件は、Simon-IDと天候生活局が連携する高度な計算機システムによる「究極統合監視」の限界を露呈させた。
警備システムは商業施設への出入りを厳格に管理していたが、「人類解放同盟」は以前、Simon-ID偽装ウイルスを製作していたことが確認されており、今回のテロもシステムの監視網を欺くための高度な工作が行われたと見られている。また、実行犯が義体化を拒む生身の人間であったため、AIの監視予測に引っかかりにくかった可能性も指摘されている。
商業施設という、最も日常的で平和な場がテロの標的となった事実は、国民に大きな衝撃を与えている。「サイバーコンソーシアム」が掲げる「調和と共存」の理想は、過激な原生主義組織の「生身の怒り」によって、血まみれの現実に引き戻された。この事件は、義体化が進む陽ノ元社会の根深い分断を象徴している。

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